中華人民共和国ある限り安眠できる日が来ないのではという不安

中華人民共和国が国連の場で日本の主張に対し、「反ファシズム戦争に対する勝利を否定し、戦後国際秩序に対する挑戦だ」と反論した、とのニュースに接したとき感じたのは、日本が第二次世界大戦の敗戦国であり、第二次世界大戦が直近の世界大戦である限り、何度でも中華人民共和国政府はこのような理屈で日本を妨害し続けるだろうということだ。

日露戦争当時、帝政ロシアに打撃を与えるため、日本はボリシェビキを援助することさえしたという。その故事に倣って(地理的な意味での)中国の反政府勢力を援助し、内戦を起こさせて中華人民共和国政府を打倒するしかないのだろうか。それとも、中華人民共和国を敢えて暴走させ、自爆的な第三次世界大戦を起こさせ、全力でそれに勝利し、世界秩序を書き換えて中華人民共和国を新たな敗戦国の地位に貶めるしかないのだろうか。

中華人民共和国がこの世にある限り、もはやこの国に従属するという選択肢以外なくなったように見える韓国や台湾は言うまでもなく、日本やフィリピンやベトナムの人たちが枕を高くして眠れる日が来ないように思えて憂鬱である。

追記

「中国と言う隣人」というサイトの2012年10月2日付けの記事「中国の本音が出た件について」で知ったのだが、2012年9月28日付けの人民日報の記事の見出しに「战败国却要霸占战胜国领土,岂有此理!」とある。「 戦敗国が戦勝国の領土を力ずくで占領しようなどと、そんな道理があるか!」と言いたいらしい。中国共産党の機関紙とはいえ、中華人民共和国の体制下では公式メディアであるわけで、党の主張は政府の主張と考えざるを得ない。中華人民共和国を黙らせるには、無謀な戦争を向こうから仕掛けさせ、第三次世界大戦の敗戦国になってもらうしかないと確信した。