NetWalkerでflac+cueを聴く

iTunesの出現以降、買ってきたCDはリッピングして聴くようになったが、iTunesのようにトラックを個別のmp3ファイルにして聴くのにも煩わしさを感じるようになっていた。1枚のCDを可逆圧縮で一つのファイルにしてcueシートと一緒に置いておくと劣化がなくて管理も楽なことを知り、最近はflac+cueの組み合わせで音楽ファイルを管理し、自宅のWindowsマシン(Let’s Note R7)上のuLilithやfoobar2000で聴いている。このマシンはCore2Duoを搭載しているとはいえ、フェイスによってはCore2Duo版uLilithでさえ動作が重くなるという難点がある。しかし、何とか実用にはなっている。

図 TotemにCUE Sheetを扱うプラグインを適用

一方、NetWalkerでWindowsと同じようにcueシートを扱おうと思うとこれがなかなか難しい。audaciousでcueシートが扱えると聞いてやってみたが、cueファイルをプレイリストウィンドウにドラッグアンドドロップすることで曲を追加して演奏は出来たものの、いざ演奏となると動作が重くて話にならない。Totemで何とかなれば軽くて良いのに、と思って探してみたら、cueシートの内容を表示してくれるプラグインを見付けた。

totem-cueというプラグインをhttp://sourceforge.jp/projects/sfnet_totem-cue/にあるリンクからダウンロードして解凍、出てきたtotem-cueというフォルダを/usr/lib/totem/plugins/の配下*1に置き、Totemを開いて編集-プラグインからチェックを入れるとプラグインが有効になる。サイドバーにCUE Sheetという選択肢が出れば成功である。

このtotem-cueプラグインを組み込んだTotemでflacファイルをロードすると、自動的にcueファイルを読み込んでサイドバーに表示し、サイドバーのトラックの欄をダブルクリックするとそこまでスキップしてくれる。残念ながらWindowsのプレイヤーのようにcueファイルをドラッグアンドドロップして再生開始したり、トラックごとのランダム再生といった芸当は出来ないようだが、とりあえずcueシートを表示して途中から再生開始できるだけでも用は足りる。かくしてNetWalkerでもflac+cueが再生でき、CD1枚分を1本の可逆圧縮ファイルに固めたサウンドファイルを楽しむことが出来るようになった。


*1 /usr/lib/totem/plugins/の配下:プラグインに同梱されているREADMEの記載とは違うので注意。