最近の日韓の対立について

最近の日韓の対立であるが、これもお互い国益を追求し自国の将来にとって良かれと思う道を歩む過程での必然的な衝突の一コマに過ぎないと強く思う。

今後東アジアの覇権国家となるのは間違いない(もうすでになっているが)中国を挟んで、アメリカと組んで中国を牽制するしか生きていく道のない(そして中国と多少対立しても生きていける)日本と、日米に対抗しようという中国の誘いに乗らないと生きていけない(従って自分からわざわざ北朝鮮にコントロールされてしまう)韓国の立場の差が明確になってきただけのことである。

4月1日付の朝鮮日報は言う。

実際、韓国が日本の常任委員会進出阻止に乗り出す場合、韓国は中国と手を結び、米日同盟と対立する外交前線が形成される。米国は長期的な中国けん制の布石として、日本とインドの安保理進出支持の立場を早くから明らかにしており、中国は日本の常任理事会進出を阻止するため、内心は韓国は味方になることを期待してきた。

4月1日付の朝鮮日報より

その通りであろう。もう道は分かたれたのであり、韓国とこんな形で仲違いしたくないという個人的な感情はこの際抑えておいて、ここから先はお互い自国に有利になるように全力を尽くすだけのことである。

それにしても、韓国人の訪日が伸び悩んでいるのは分かるが、日本人の訪韓が減っていないという4月3日付の朝鮮日報の記事は理解に苦しむ。韓国にとっては死活問題でも日本にとっては余裕だと言っていられるほど日本は強くないし、それをするには中国と米国を挟んだ日韓関係はどうしようもなく変わってしまったと思うのだが。