711系電車に惜別乗車

国鉄711系電車が引退間近と聞き、北海道まで乗りに行った。この形式がデビューした当時、筆者はもうすぐ8歳になろうというところだった。当時札幌に在住していた筆者にとって(定山渓鉄道には申し訳ないが)オンボロ電車ばかりだった定山渓鉄道と違って、新品の国鉄電車は斬新で格好いいものに写った。実際、ラッシュ時の遅延を除けば運用状況も良好で、以来この形式には少なからず愛着がある。

図1 711系電車(岩見沢駅7番ホームにて)

すでに711系電車の運用は岩見沢以北に押し込められていて、しかも一部721系電車への置き換えも進んでおり、道外から乗りに行くのはかなり困難になっていたが、ネットで運用を公開してくださっている方のおかげで何とかこの11月1日に岩見沢駅で対面することができた。

旭川まで乗車したが、クハはまだまだ使えそうな感じだったが、モハに乗ると寄る年波には勝てずガタが来ているのを感じた。721系が投入できるのならその方が良いのではと納得させられてしまった。平成26年度限りの引退も止むを得ない感じがして寂しかった。

折角4年ぶりに渡道したので、翌日は幾寅駅と占冠村の湯の沢温泉に行ってきた。南富良野町も占冠村も初訪問である。これで懸案が一つ片付いた。次に渡道した時はどこに降り立とうか……音威子府村か幌加内町になりそう。ちなみに、筆者は富良野市と美瑛町は未訪問。いつまで行かぬか楽しみ。

図2 幌舞駅こと幾寅駅