中立国というのは楽なものではない

Wikipediaの「戦時国際法」の記事によると、中立国の義務として、

回避の義務
中立国は直接、間接を問わず交戦当事国に援助を行わない義務を負う。
防止の義務
中立国は自国の領域を交戦国に利用させない義務を負う。
黙認の義務
中立国は交戦国が行う戦争遂行の過程において、ある一定の範囲で不利益を被っても黙認する義務がある。この点について外交的保護権を行使することはできない。
Wikipediaの「戦時国際法」の記事より

とある。また、

スイスの自衛努力
永世中立国として有名なスイスは、第二次世界大戦においても中立を守った。ただし、中立を守るために相応の努力をしている。スイス軍は領空侵犯に対しては迎撃を行い、連合国側航空機を190機撃墜、枢軸国側航空機を64機撃墜した。スイス側の被害は約200機と推定されている。
Wikipediaの「戦時国際法」の記事より

ともあり、中立国の義務の履行には並々ならぬ努力が必要なことも書かれている。昔社会党が「非武装中立」を掲げながら一方で「日本は東洋のスイスたれ」と説いていたが、分かっていて言ったのなら大いなる欺瞞であるし、分かっていなかったのなら目に余る怠慢である。おそらく分かっていた人は西尾新党(民社党)に行ってしまったのであろう

それはともかく、もし第二次朝鮮戦争が勃発した場合、その頃には米国は朝鮮半島から手を引いていると思われるので、日本は集団的自衛権など発動せずに中立宣言して防止義務を履行するのではと思われる。この場合、韓国のものであれ、北朝鮮のものであれ、艦艇も飛行機もミサイルも通過させてはいけない。場合により撃沈または撃墜する必要が出てくるだろう。また、日本国内で交戦権を持った韓国や北朝鮮の部隊が活動したりしないよう、在日韓国人や朝鮮人の強制送還には軍事組織である自衛隊があたることになろう。問題はポートピープルであるが、人道的処置として相手国の赤十字が受け入れるようわたりをつけておくことになるかもしれない。すでに北朝鮮の赤十字と話をつけてあるという情報もあるようだ。

いずれにしても、中立国というのは楽なものではない。