国民は現状のままの民主党を信任:非常に憂鬱です。

自民党がわずか37議席のみ獲得と言う歴史的な惨敗を食らってしまいました。所詮日本は官僚主導の社会主義国家で、官僚はオールマイティの存在なのか、そして何かを引き摺り下ろすためにしか選挙権を行使できない選挙民しか居ないのか、そして日本人の心性にはこうも左翼に対する抵抗が無いものか、暗澹たる思いにとらわれてしまいました。

ちなみに、中道左派と左翼とは全く違うものです。国防と外交は中道右派政党と共通の価値観で国益重視、内政は労働者重視という政党なら私は何も言いません。むしろ支持します。かつて民社党(社民党ではない)と言う小さな政党がありましたが、そういう方向を目指していて、中道政党の代名詞になっていました。

外交と防衛でどじを踏んだら国家は滅亡することさえ珍しくありません。これに対し、内政で妙な政治をしてもリスクは限定的です。国政選挙でありながら、軍拡を続け、環境を破壊して地球的規模の脅威と化している国にどう対処するかが全く議論にならない、このことが私には信じられません。

極端な話、生活なんか全く論点にならなくても構いません。私自身は「暮らし」とか「生活者」という言葉がスローガンに出てきたら、その候補には絶対に票を入れないことにしています。確実に軍事や外交から目を逸らせようという意図が見え見えだからです。と言うわけで、今回の小沢民主党は真っ先に投票対象から外しました。

しかし、ほとんどの人はその正反対なのですね。現状のままの民主党を信任してしまいました。これだけ勝てば分裂はしないでしょうから、この影響は確実に6年間続きます。非常に憂鬱です。