渡道にフェリーを使ってみました

10月8日から10日の連休に北海道の地球岬と宗谷岬に行って来ましたが、11回目の北海道行きにして初めて青函連絡船以外の船を使いました。乗船したのは10月8日の太平洋フェリーの仙台−苫小牧間で、船は「いしかり」でした。

フェリーの中では最も客船に近いと言う世間の評価に違わず、乗務員はよく訓練され、過不足の無いサービスが印象的でした。レストランの質も価格から見て納得のいくものでした。また、乗り合わせた他の客が旅慣れている人が多く、そういう点でも雰囲気が他の交通機関とは違いました。

今回利用したのは特等の和室でしたが、この会社は閑散期には定員に対する不足分の割増料金は取らないので、定員2名の部屋なら1名分の運賃で1室占有できます。15,500円*1で特等船室を一部屋占有してゆっくり寝て行けるのですから、移動に対する運賃とルームチャージの料金と考えれば高くはありません。

上級船室の効果は覿面で、体力が温存できた度合いは今までで一番でした。これが夜行列車や夜行バスですと次の日の行動が少しつらいのですが、翌9日の母恋駅(室蘭市)から地球岬(同)までの徒歩2.7キロのうちラスト1.2キロの急な上り坂が苦にならなかったのですから、ゆったりと寝ていけたことの効果は小さくなかったわけです。

船内では食事も風呂も普通にゆったりと過ごせましたし、鉄道では絶対に不可能なスペースの広さは、多少の鈍足(平均20ノットくらい)を補って余りあるものだと思いました。


*1 閑散期、インターネット割引後