我が国以外は全て仮想敵国?

「我が国以外は全て仮想敵国である」というのは、チャーチルの名言であり、実際にそうなったら日本にとっては存亡の危機である。果たして、これはあり得ないシナリオなのだろうか。

現状で以下のすべてが起きると考えるのは荒唐無稽なことなのではあるが、

  • 親中反日派が台湾の総統となり、台湾独立派を押さえ、世論を弾圧して中台統一を強行する。
  • 統一された中国と台湾が尖閣諸島の領有権を主張、紛争が勃発する。
  • 中国で軍事クーデターが起き、上海閥が実権を握り、江沢民の子分が人民解放軍を自由に使える状態になる。
  • 沖縄では沖縄共和国の独立宣言がなされ、同共和国の名で中国軍の進駐が要請され、人民解放軍が沖縄に駐留する。
  • 米国がイランに侵攻してしまって戦況が泥沼化、あるいは重大なスキャンダルのため指揮系統が混乱して極東米軍が運用できなくなり、在日・在韓米軍が撤退してしまっている。
  • 軍事行動にタイミングを合わせて中朝韓が日本に核恫喝をかける。
  • 東南アジア、南アジアのすべての国が上海協力機構の鉄のカーテンの内側に入ってしまう。あるいは、フィンランド化してしまう。

もしこれだけのことが同時に起きれば、日本は滅亡せざるを得なくなってしまう。2008年に台湾の総統選挙で当選しそうな人物はがちがちの親中派で第二の国共合作を目論んでいるようにしか見えないし、現在の沖縄県知事も日本より中国の方に親近感を感じているそうなので、情勢が許せば独立を画策しないとは言い切れない危険な匂いがする。

この際、世論を当てに出来ないのは、韓国がわずか2年であれだけ左傾化した経緯を見れば明らかであろう。上手く扇動されて思わぬ方向に民衆が引っ張られてしまうことのリスクを、韓国の例は良く示している。

今の時点では先ほども述べたように荒唐無稽なこのシナリオであるが、最悪のリスクを考えて対処すべきなのが国防であり、たとえ自国以外のすべてが敵に回っても生き抜く覚悟がないと滅亡してしまうのが国家と言うものである。政府が倒された後のレジスタンスの心得まで書いてある国防の啓蒙書をすべての家庭に配布しているスイスのような覚悟が、日本にあるとはどうしても思えない。

そのようなことにならないためにも、沖縄と台湾が中国の隷下に入るようなことがあってはならない。また、中国の力を効果的に削ぐことも必要になってくる。伝統的に中国は人命を重視しない軍事行動をとる*1ので、軍事的に対抗するのは非常に難しい。貿易依存度が10%弱で内需中心の日本経済と、貿易依存度が60〜80%くらいで貿易に過度に依存した中国経済の差*2を上手く突いて、人民元の大幅切り上げをしないと課徴金をかけるくらいのことはしても良いと思う。


*1 http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2005/11/13_aab0.htmlなどを参照。

*2 http://syoukensyougo.blog21.fc2.com/blog-entry-27.htmlにこの点についての言及がある。中国の統計はいい加減なので過大評価は出来ないが。