人間ドックについて

事前にご相談を

このような方は事前にご相談を

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人間ドックの受診を申し込むと、施設によって違いますが、受診日の1週間から2週間前に、受診者への注意書きが送られてきます。そこに書いている内容も様々ですが、多くの施設では、受診の前日の午後8時あるいは9時から何も飲食せず、当日の朝は服用中の薬も止めるように、との指示があります。しかし、次のような人の場合、それを文字どおり実行されては困る場合もあります。

  • 糖尿病コントロールが不安定な人(特にインスリン治療中)
  • 血圧が降圧剤なしでは極端に上がる人(拡張期血圧が100を超える)
  • 抗けいれん剤を服用中で、半減期の短い(すぐに切れる)薬を使用中の人
  • 現に猛烈な下痢をしている人
  • 尿崩症、慢性腎不全の多尿期など、尿の量が非常に多い人
  • 80歳以上の高齢者
  • 薬がないと不整脈や狭心症の発作が出かねない人
  • その他、作用が切れると好ましくない薬に頼らざるを得ない人

施設側の本音としては、このような薬が切れると不都合が出たり、薬と関係なく脱水を起こしやすい人は人間ドックには向かないので、受診をお断りしたいところです。少なくとも、受診前にその施設にご相談ください。特別な指示があるかも知れません。(薬を飲んでくるように、とか、特別に水を飲んでも良い、など)