愛でられてしかるべきは陰暦九月十三日の月
中秋の名月などといって陰暦八月十五日の月が有難られているが、常々「ただ眩しいだけで月の模様も良く見えないし立体感と陰影に乏しいから面白くない、十四夜や十六夜の月の方が立体感があり模様も鮮やかに見えて良い。」と思っていた。
実際天文写真を見ても、満月の写真は何だかのっぺりしている。その理由を考えてみた。満月では見えている月面は太陽と正対しており、正面から光が当たっている(トップライトの状態)のが良くないのだ。分かってみれば何てことのない話だ。理由が分かったので、これからは十五夜より十三夜、十四夜、十六夜の月の方が好きだ、と自信を持って言える。