古いHTMLで書いてみた
はじめに
HTML5が策定されてもユーザーエージェントは過去との互換性を保つため、過去の仕様に対応しなければならないのだそうです。そのため、font要素のような廃止されたはずの要素がまだまだ現役として通用するのだと聞きました。そこで、試しに敢えて過去の仕様でHTML文書を書いてみました。
HTML1.0で書いてみる
(1993年6月ドラフト公開、勧告に至らず)
HTML1.0相当の仕様で書いてみたサンプルページを作ってみました。ただし、この当時はスタイルシートや多言語対応がなかった時代です。ですから、サンプルページは英語版です。昔風の自己紹介ページを模したページですが、意外とまともに表示されるので驚きました。
<HTML>
<TITLE>A sample page</TITLE>
[<a href="./oldhtml.xhtml">Return</A>]
<H1>A sample page using HTML1.0</H1>
This is a sample page using HTML1.0.<P>
Welcome to Kaoru Norimoto's Homepage!
<H2>Self Introduction</H2>
<DL>
<DT>Name
<DD>My name is Kaoru Norimoto.
<DT>Title
<DD>M.D.
<DT>Birthplace
<DD>I was born in <A HREF="https://www.city.gotemba.lg.jp/">Gotemba City</A>.
<DT>Birthday
<DD>My birthday is 1960-09-26.
</DL>
I'm interested in;
<UL>
<LI>Photograph
<LI>Railway
<LI>Music
</UL>
<ADDRESS>
A sample page using HTML1.0<P>
2020-08-05<P>
(c)K.Norimoto<P>
Kaoru Norimoto
</ADDRESS>
</HTML>
Pタグの使い方がいわゆるお尻Pですが、この時代のP要素は段落を分けるための空要素だったので、これで正当なのだそうです。ですから、P要素が連続する場合、最後の段落にはPタグが付きません。当時の仕様書がW3Cのサイトに置いてあり、そこにある設例でもそうなっています。
また、ADDRESS要素内にP要素が入るのは昔のHTMLでは正当でした。それではBR要素はどうかというと、この時点ではこの要素はまだ存在しなかったようです。
なお、この時代にはまだDOCTYPE宣言はなかったり、LI要素、DT要素、DD要素にに終了タグがなかったりとお尻P以外にもいろいろ今と違う点が目につきます。
HTML2.0で書いてみる
(1995年11月制定、2000年6月廃止)
HTML2.0になると、仕様上DOCTYPE宣言が存在するようになります。この規格もすでに廃止された規格ですが、DIV要素はまだ存在しないものの、P要素に内容があったり、LI要素、DT要素、DD要素に終了タグが存在したり、BR要素やHR要素などが定義されているなど、現在から見ても違和感の少ないものになっています。HTML文書の原型は概ね出来上がっているように思われます。なお、この時点でもまだ国際化対応はなされていないようで、日本語のページは不可能なため、HTML2.0のサンプルページも英語版となります。以下はそのコードです。
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//IETF//DTD HTML 2.0//EN">
<HTML>
<HEAD>
<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=utf-8">
<TITLE>A sample page</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<P>[<a href="./oldhtml.xhtml">Return</A>]</P>
<H1>A sample page using HTML2.0</H1>
<P>This is a sample page using HTML2.0.</P>
<P>Welcome to Kaoru Norimoto's Homepage!</P>
<H2>Self Introduction</H2>
<DL>
<DT>Name</DT>
<DD>My name is Kaoru Norimoto.</DD>
<DT>Title</DT>
<DD>M.D.</DD>
<DT>Birthplace</DT>
<DD>I was born in <A HREF="https://www.city.gotemba.lg.jp/">Gotemba City</A>.</DD>
<DT>Birthday</DT>
<DD>My birthday is 1960-09-26.</DD>
</DL>
<P>I'm interested in;</P>
<UL>
<LI>Photograph</LI>
<LI>Railway</LI>
<LI>Music</LI>
</UL>
<HR>
<ADDRESS>
A sample page using HTML2.0<BR>
2020-08-05<BR>
(c)K.Norimoto<BR>
Kaoru Norimoto
</ADDRESS>
</BODY>
</HTML>
HTML2.xで書いてみる
(1997年1月制定、2000年6月廃止)
HTML2.0ではまだ国際化対応はなされておらず、HTML2.xになってようやく国際化対応が付け加えられ、ようやく日本語のページが可能になったそうです。HTML3.2では公式に多言語対応がなされなかったので、次の日本語対応はHTML4.0まで待たされることになったと聞いています。HTML2.xのサンプルページは出来るだけこのHTML2.xを模して書いてみたものです。しかし、資料が足りないので正直言ってこれで良いか自信がありませんでした。W3Cのvalidation serviceでは合格をもらえるようですが……(HTML2.0やHTML2.xの文書を今でもチェックできるのには驚きました)。以下はそのコードです。
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//IETF//DTD HTML i18n//EN">
<HTML LANG="ja">
<HEAD>
<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=utf-8">
<TITLE>サンプルページ</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<P>[<a href="./oldhtml.xhtml">戻る</A>]</P>
<H1>HTML2.xを用いたサンプルページ</H1>
<P>本ページはHTML2.xを用いたサンプルページです。</P>
<P>乗本 薫のホームページにようこそ!</P>
<H2>自己紹介</H2>
<DL>
<DT>氏名</DT>
<DD>私の名前は乗本 薫です。</DD>
<DT>称号</DT>
<DD>M.D.</DD>
<DT>出生地</DT>
<DD>私は<A HREF="https://www.city.gotemba.lg.jp/">御殿場市</A>で生まれました。</DD>
<DT>誕生日</DT>
<DD>私の誕生日は1960年09月26日です。</DD>
</DL>
<P>関心のあることは、</P>
<UL>
<LI>写真</LI>
<LI>鉄道</LI>
<LI>音楽</LI>
</UL>
<HR>
<ADDRESS>
HTML2.xを用いたサンプルページ<BR>
2020年08月30日<BR>
(c)K.Norimoto<BR>
乗本 薫
</ADDRESS>
</BODY>
</HTML>
こうやってみると装飾も何もない仕様がかえって新鮮な感じです。いわばすっぴんの文書ですが、こんなものでも外部に情報を発信できるというだけで昔はワクワクしていたのを思い出します。なお、この規格もとっくの昔に廃止されていますが、ブラウザが今でもこの仕様のウェブページを表示できるかのテスト目的ですので、ご容赦ください。
HTML3.2で書いてみる
(1997年1月14日勧告、2018年3月15日廃止)
HTML2.x、HTML3.2、HTML4.0は全部1997年にRFC(HTML2.x)なりW3Cの勧告(HTML3.2、HTML4.0)が出ているとのこと。この時期はHTMLの仕様が目まぐるしく変わった時期だったということになります。筆者がウェブサイトを初めて公開した1997年9月当時はHTML3.2が最新のHTMLで、インターネット上の「ホームページ」が続々と出来て熱気を帯びた時代でした。巷の入門書もすべてがHTML3.2ベースだったように記憶しています。このバージョンは現状追認の色が強く、ブラウザ戦争のさなかということもあって、見栄えに関する要素や属性を大量に含んでいました。その最右翼がFONT要素だと思います。
このバージョンは公式には日本語を扱えないはずなのですが、皆堂々と日本語を使っていたのを記憶しています。HTML3.2のサンプルページでは建前を尊重して英語版にしました。HTMLに堂々とBGCOLOR属性、COLOR属性、ALIGN属性やFONT要素を書き込んだり、いわゆるテーブルレイアウト(しかも固定幅!)を行っていると、昔はこうだったなあ、と懐かしい気分になりました。以下はそのコードです。当時はもっとド派手なページが多かったように記憶していますが、流石にそこまで派手には出来ませんでした。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 3.2 Final//EN">
<HTML>
<HEAD>
<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=utf-8">
<TITLE>A sample page</TITLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#ddeeff" TEXT="#000011" LINK="#0033cc" VLINK="#990099" ALINK="#cc0011">
<TABLE ALIGN="center" WIDTH="640px">
<TR>
<TD>
<P>[<A HREF="./">Return</A>]</P>
<H1><FONT COLOR="#cc3366" SIZE="6">A sample page using HTML3.2</FONT></H1>
<P>This is a sample page using HTML3.2.</P>
<P>Welcome to Kaoru Norimoto's Homepage!</P>
<H2><FONT COLOR="#cc3366" SIZE="5">Self Introduction</FONT></H2>
<DL>
<DT>Name</DT>
<DD>My name is Kaoru Norimoto.</DD>
<DT>Title</DT>
<DD>M.D.</DD>
<DT>Birthplace</DT>
<DD>I was born in <A HREF="https://www.city.gotemba.lg.jp/">Gotemba City</A>.</DD>
<DT>Birthday</DT>
<DD>My birthday is 1960-09-26.</DD>
</DL>
<P>I'm interested in;</P>
<UL>
<LI>Photograph</LI>
<LI>Railway</LI>
<LI>Music</LI>
</UL>
<HR>
<ADDRESS>
A sample page using HTML3.2<BR>
2020-08-30<BR>
(c)K.Norimoto<BR>
Kaoru Norimoto
</ADDRESS>
</TD>
</TR>
</TABLE>
</BODY>
</HTML>
HTML4.01で書いてみる
(1999年12月24日勧告、2018年3月27日廃止)
このバージョンになってようやく堂々と日本語を使えるようになり、W3Cの勧告が出たこの時期、スタイルシートも大手を振って使える環境が整ってきたように記憶しています。HTML4.01で書かれた文書にCSS3を適用するというのも何の問題もなかったはずです。HTML4.01のサンプルページではシンプルなスタイルにしました。ここまで来ると昔のHTMLという感じは全くしないのですが、長らく現役で使われた仕様であったこのバージョンも、今では廃止された規格になってしまいました。もはやHTML4.01でさえ昔のHTMLになってしまったのです。ですが、過去のページを全部現行のHTMLに書き換えなければならないわけではないので、まだまだHTML4.01で書かれた文書はメンテナンスされ続けるでしょう。以下、サンプルのコードです。このバージョンになって要素にclass属性が適用できるようになり、DIV要素の位置付けがHTML3.2における左右中央寄せのためのコンテナから、文書構造を示すことが出来るものに変化したと考えます。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
<HTML LANG="ja">
<HEAD>
<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=utf-8">
<LINK REL="stylesheet" TYPE="text/css" HREF="./css/sample.css">
<TITLE>サンプルページ</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<DIV CLASS="header">
<DIV CLASS="nav">
<P>[<a href="./oldhtml.xhtml">戻る</A>]</P>
</DIV>
<H1>HTML4.01を用いたサンプルページ</H1>
<P>本ページはHTML4.01を用いたサンプルページです。</P>
<P>乗本 薫のホームページにようこそ!</P>
</DIV>
<DIV CLASS="article">
<H2>自己紹介</H2>
<DL>
<DT>氏名</DT>
<DD>私の名前は乗本 薫です。</DD>
<DT>称号</DT>
<DD>M.D.</DD>
<DT>出生地</DT>
<DD>私は<A HREF="https://www.city.gotemba.lg.jp/">御殿場市</A>で生まれました。</DD>
<DT>誕生日</DT>
<DD>私の誕生日は1960年09月26日です。</DD>
</DL>
<P>関心のあることは、</P>
<UL>
<LI>写真</LI>
<LI>鉄道</LI>
<LI>音楽</LI>
</UL>
</DIV>
<DIV CLASS="footer">
<UL>
<LI>HTML4.01を用いたサンプルページ</LI>
<LI>2020年08月30日</LI>
<LI>(c)K.Norimoto</LI>
<LI>乗本 薫</LI>
</UL>
</DIV>
</BODY>
</HTML>
XHTML1.0で書いてみる
(2000年1月26日勧告、2018年3月27日廃止)
ところで、廃止された過去の勧告はHTML4.01だけではありません。XHTML1.0、XHTML+RDFa 1.0、XHTML1.1なども昔のHTMLと言えないこともないので、蛇足ながらXHTML1.0のサンプルページを追加しました。内容的にはHTML4.01と変わりないのですが、XML文書として成立させるために整形式を意識しないとなりません。手動でコーディングしているとつまらないところでミスって整形式が崩れてしまうのですが、文書型をapplication/xhtml+xmlにしておくとブラウザがXMLパーサーで評価してくれるので、文書のチェックがより厳密になるというご利益があり、そのためだけにXHTMLにしても良いという気になったものでした。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="./css/sample.css" />
<title>サンプルページ</title>
</head>
<body>
<div class="header">
<div class="nav">
<p>[<a href="./oldhtml.xhtml">戻る</a>]</p>
</div>
<h1>XHTML1.0を用いたサンプルページ</h1>
<p>本ページはXHTML1.0を用いたサンプルページです。</p>
<p>乗本 薫のホームページにようこそ!</p>
</div>
<div class="article">
<h2>自己紹介</h2>
<dl>
<dt>氏名</dt>
<dd>私の名前は乗本 薫です。</dd>
<dt>称号</dt>
<dd>M.D.</dd>
<dt>出生地</dt>
<dd>私は<a href="https://www.city.gotemba.lg.jp/">御殿場市</a>で生まれました。</dd>
<dt>誕生日</dt>
<dd>私の誕生日は1960年09月26日です。</dd>
</dl>
<p>関心のあることは、</p>
<ul>
<li>写真</li>
<li>鉄道</li>
<li>音楽</li>
</ul>
</div>
<div class="footer">
<ul>
<li>XHTML1.0を用いたサンプルページ</li>
<li>2020年09月07日</li>
<li xml:lang="en" lang="en">(c)K.Norimoto</li>
<li>乗本 薫</li>
</ul>
</div>
</body>
</html>
XHTML+RDFa 1.0で書いてみる
(2008年10月14日勧告、2012年6月7日RDFa Core 1.1勧告により置換)
同じように廃止された規格にXHTML+RDFa 1.0があります。2000年代初頭はセマンティックウェブという概念が盛んに喧伝されていた頃で、コンピュータに著者名とか題名、出版日といった文書のメタ情報を伝えやすい記法がいろいろ模索されていたのを記憶しております。その流れの中でXHTML+RDFaが勧告されたように記憶しております。私もこの理念に大賛成で、さっそく試してみたのを覚えています。文書作成側としてはXHTML5+RDFa 1.1 Liteが一番扱いやすいようですが、ここでは昔の規格を取り上げる意味でXHTML+RDFa 1.0のサンプルページを作ってみました。
現在筆者はHTML5とmicrodataの組み合わせを一番多く使っていますが、HTML5を採用する前はXHTML+RDFa 1.0を使っていました。その意味では懐かしい文書型でもあります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML+RDFa 1.0//EN" "http://www.w3.org/MarkUp/DTD/xhtml-rdfa-1.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
xmlns:schema="http://schema.org/"
xml:lang="ja">
<head>
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="./css/sample.css" />
<title>サンプルページ</title>
</head>
<body>
<div class="header">
<div class="nav">
<p>[<RDFa Core 1.1">戻る</a>]</p>
</div>
<h1>XHTML+RDFa 1.0を用いたサンプルページ</h1>
<p>本ページはXHTML+RDFa 1.0を用いたサンプルページです。</p>
<p>乗本 薫のホームページにようこそ!</p>
</div>
<div class="article">
<h2>自己紹介</h2>
<dl>
<dt>氏名</dt>
<dd>私の名前は乗本 薫です。</dd>
<dt>称号</dt>
<dd>M.D.</dd>
<dt>出生地</dt>
<dd>私は<a href="https://www.city.gotemba.lg.jp/">御殿場市</a>で生まれました。</dd>
<dt>誕生日</dt>
<dd>私の誕生日は1960年09月26日です。</dd>
</dl>
<p>関心のあることは、</p>
<ul>
<li>写真</li>
<li>鉄道</li>
<li>音楽</li>
</ul>
</div>
<div class="footer" typeof="schema:Webpage" about="">
<ul>
<li property="schema:name">XHTML+RDFa 1.0を用いたサンプルページ</li>
<li property="schema:dateCreated">2020-09-07</li>
<li property="schema:copyrightHolder" xml:lang="en">(c)K.Norimoto</li>
<li property="schema:author">乗本 薫</li>
</ul>
</div>
</body>
</html>
XHTML1.1で書いてみる
(2010年11月23日勧告、2018年3月27日廃止)
XHTML1.1についても触れないわけにはいかないでしょう。XHTML1.0にあった過渡的な記法を整理したものとなりますが、XHTML1.0 Strictからの変更は少なく、移行には苦労しませんでした。XHTML1.1のサンプルページのコードを以下に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
<head>
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="./css/sample.css" />
<title>サンプルページ</title>
</head>
<body>
<div class="header">
<div class="nav">
<p>[<a href="./oldhtml.xhtml">戻る</a>]</p>
</div>
<h1>XHTML1.1を用いたサンプルページ</h1>
<p>本ページはXHTML1.1を用いたサンプルページです。</p>
<p>乗本 薫のホームページにようこそ!</p>
</div>
<div class="article">
<h2>自己紹介</h2>
<dl>
<dt>氏名</dt>
<dd>私の名前は乗本 薫です。</dd>
<dt>称号</dt>
<dd>M.D.</dd>
<dt>出生地</dt>
<dd>私は<a href="https://www.city.gotemba.lg.jp/">御殿場市</a>で生まれました。</dd>
<dt>誕生日</dt>
<dd>私の誕生日は1960年09月26日です。</dd>
</dl>
<p>関心のあることは、</p>
<ul>
<li>写真</li>
<li>鉄道</li>
<li>音楽</li>
</ul>
</div>
<div class="footer">
<ul>
<li>XHTML1.1を用いたサンプルページ</li>
<li>2020年09月07日</li>
<li xml:lang="en">(c)K.Norimoto</li>
<li>乗本 薫</li>
</ul>
</div>
</body>
</html>
今書くならばWHATWG仕様のHTMLとなるが……
(「生きている標準」のため随時改訂)
今まで例に挙げたHTML文書を今書くとすると、現行HTMLのサンプルページのようになります。現状で生きている規格というと、ISO-HTMLとWHATWG仕様のHTMLですが、ISO-HTMLはマイナーなうえ制定から時間が経ち過ぎており、今採用するならWHATWG仕様のHTMLしかないでしょう。ちなみに、W3CのHTML5.2は2021年1月28日限りで廃止されてしまったことになりますが、サンプルページでは違いが出ないはずです。
いずれにせよ、最新のHTML標準の下ではHTML文書をルーズに書いてもそれなりに使える文書になりますので、面倒くささはずいぶん解消されました。ただ、最近のHTMLは検索エンジン(Google)やグラフィカルブラウザ(Google ChromeとかFirefoxとか)の方を向き過ぎているような気がしないでもないです。以下にサンプル文書のコードを示します。
<!DOCTYPE html>
<HTML LANG="ja">
<HEAD>
<META CHARSET="utf-8">
<LINK REL="stylesheet" TYPE="text/css" HREF="./css/sample.css">
<TITLE>サンプルページ</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<HEADER>
<NAV>
<P>[<a href="./oldhtml.xhtml">戻る</A>]</P>
</NAV>
<H1>HTML5.2を用いたサンプルページ</H1>
<P>本ページはHTML5.2を用いたサンプルページです。</P>
<P>乗本 薫のホームページにようこそ!</P>
</HEADER>
<ARTICLE>
<H2>自己紹介</H2>
<DL>
<DT>氏名</DT>
<DD>私の名前は乗本 薫です。</DD>
<DT>称号</DT>
<DD>M.D.</DD>
<DT>出生地</DT>
<DD>私は<A HREF="https://www.city.gotemba.lg.jp/">御殿場市</A>で生まれました。</DD>
<DT>誕生日</DT>
<DD>私の誕生日は1960年09月26日です。</DD>
</DL>
<P>関心のあることは、</P>
<UL>
<LI>写真</LI>
<LI>鉄道</LI>
<LI>音楽</LI>
</UL>
</ARTICLE>
<FOOTER>
<UL>
<LI>HTML5.2を用いたサンプルページ</LI>
<LI>2020年08月30日</LI>
<LI>(c)K.Norimoto</LI>
<LI>乗本 薫</LI>
</UL>
</FOOTER>
</BODY>
</HTML>
もう一つの現行仕様:ISO HTML
(2000年5月15日制定)
ISO HTMLが現行仕様のうちにISO-HTMLのサンプルページも書いてみました。見出し要素はbody直下に置かなくてはいけないようで、見出しを含む本文をdivで括ってはいけないとのことです。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "ISO/IEC 15445:2000//DTD HyperText Markup Language//EN">
<HTML LANG="ja">
<HEAD>
<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=utf-8">
<LINK REL="stylesheet" TYPE="text/css" HREF="./css/sample.css">
<TITLE>サンプルページ</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<DIV CLASS="nav">
<P>[<a href="./oldhtml.xhtml">戻る</A>]</P>
</DIV>
<H1>ISO HTMLを用いたサンプルページ</H1>
<P>本ページはISO HTMLを用いたサンプルページです。</P>
<P>乗本 薫のホームページにようこそ!</P>
<H2>自己紹介</H2>
<DL>
<DT>氏名</DT>
<DD>私の名前は乗本 薫です。</DD>
<DT>称号</DT>
<DD>M.D.</DD>
<DT>出生地</DT>
<DD>私は<A HREF="https://www.city.gotemba.lg.jp/">御殿場市</A>で生まれました。</DD>
<DT>誕生日</DT>
<DD>私の誕生日は1960年09月26日です。</DD>
</DL>
<P>関心のあることは、</P>
<UL>
<LI>写真</LI>
<LI>鉄道</LI>
<LI>音楽</LI>
</UL>
<DIV CLASS="footer">
<UL>
<LI>ISO HTMLを用いたサンプルページ</LI>
<LI>2020年09月07日</LI>
<LI>(c)K.Norimoto</LI>
<LI>乗本 薫</LI>
</UL>
</DIV>
</BODY>
</HTML>
DIV要素で全体を括れない仕様は見出し要素で構造を示すことを強制するためと聞きましたが、多段組をしようとするとスタイルシートを適用するのに苦労しそうです。しかし、このようなシンプルな文書では問題になりません。シンプルイズベスト、を実感できる仕様のように思いました。一部で熱烈な支持者が存在するとのことですが、そこまでの魅力は感じませんでした。
終わりに
このようなシンプルな文書ではHTML2.0以降はそんなに大きな違いはなく、HTMLの基礎はHTML2.0の時代にすでに出来上がっていたように感じます。シンプルな構造をシンプルに記述し、あんまり凝ったことをしないことがHTML文書の寿命を延ばすことにつながるのかも知れません。最新仕様への書き換えも楽になります。最後に、サンプルとして作成したHTML文書へのリンクをまとめて示します。
- 文書1:HTML1.0で書いてみた
- 文書2:HTML2.0で書いてみた
- 文書3:HTML2.xで書いてみた
- 文書4:HTML3.2で書いてみた
- 文書5:HTML4.01で書いてみた
- 文書6:XHTML1.0で書いてみた
- 文書7:XHTML+RDFa 1.0で書いてみた
- 文書8:XHTML1.1で書いてみた
- 文書9:現行HTMLで書いてみた
- 文書10:ISO HTMLで書いてみた