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Maple Leaf Diary -楓葉日記-

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2018-03-10 (Sat)

Updated: 2018-03-11 11:42 by Kaoru Norimoto

[雑事] ストレングスファインダーへのちょっとした違和感

ギャラップ社の提供するストレングスファインダーはなかなか強力なツールなのだが、元が英語で翻訳がこなれていないためか、日本語版には随所にちょっとした違和感を覚える表現がある。また、ストレングスファインダーが依って立つ思想がポジティブ心理学と呼ばれるものであるためか、ストレングスファインダーそのものに違和感を覚える箇所がある。それらを列挙してみる。

ストレン「グ」スファインダーという表記
英語の発音としては[stréŋ(k)θ]だから、ストレン「ク」スファインダーの方が違和感が少ない。
資質のConsistencyは「公平さ」よりも「一貫性」では?
旧版でFairnessだった名残なのだろうか。
バルコニーとベースメント
資質の良い使い方をバルコニー、勿体ない使い方をベースメントと言うのだそうだが、ここにも違和感を覚えた。確かにベースメントは地下室だが、語感としては錐体の底面の方がしっくり来る。基底面が広くないとひっくり返ってしまいそうで安定感がなく、バルコニーの方が落っこちそうで怖いイメージがある。単に高所が苦手なだけなのだが。
志向と思考
回復志向、最上志向、原点思考、分析思考などに出て来る「志向」と「思考」。確かにその通りなのだが、同音異義語なので紛らわしい。セミナーで耳で聞いたらついごっちゃにしそう。
ポジティブ心理学
ストレングスファインダーはこれが元になっているそうだが、そもそもこれが心理学? と思ってしまった。心理学に対しては、「人間の心というのはそもそも訳の分からないものだから、これをブラックボックスとみなし、入力(刺激)を与えて出力(反応)を観測し、それを繰り返してブラックボックスの中身を推測し関数として記述する」学問、というイメージがあった。だから、ポジティブ心理学というのが何だか紛い物で胡散臭いものに感じられたのだが、そういう見方は行動主義に毒され過ぎているのかもしれない。
ストレングスコーチやセミナー
ストレングスファインダーが強みのもとになる上位資質に特化してそれを開発しよう、というコンセプトで出来ているのだから、コーチングと相性が良いのはわかるのだが、現実のコーチングやセミナーでは最上志向の資質が色濃く出過ぎていて、世間でいうところの「意識高い系」の集まり(「勝間塾」みたいなイメージ)みたいで違和感と眩暈がしそうになってしまった。回復志向の人には居心地が悪そう。

他にもいっぱい出てきそうだが、とりあえずここまで。さんざん悪口を言ったが、それでも他のツールよりは嘘臭くない。MBTIは尺度がユング心理学に依拠し過ぎていて人文学的かつ演繹的に過ぎるし、エニアグラムはあの図形と性格分類を結び付けた着想が再現不可能かつ反証可能性に乏しく神秘学的で科学ではあり得なく思える。タイプ1~タイプ9がどうしてあの並びになったのだろうか?

というわけで、違和感は覚えたものの、ストレングスファインダーそのものをもう少し勉強してみようと思う。



平成16年4月11日開設
平成17年4月17日移設
乗本 knorimoto
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