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Maple Leaf Diary -楓葉日記-

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2014-11-19 (Wed)

Updated: 2014-11-19 12:16 by Kaoru Norimoto

[地理][雑事] もう一度行きたいのは北海道、行きたくないのは沖縄?

タビリスというサイトの2012年12月24日付の記事「『もう一度行きたいのは北海道、行きたくないのは沖縄?』 観光庁が発表した『もう一度旅したい地方ランキング』の意外な結果」によると、

国内旅行の憧れの旅先といえば、北海道と沖縄。そんな先入観を覆す調査結果が発表されました。観光庁がとりまとめた「旅行・観光消費動向調査 ~国内旅行の満足度・再来訪意向~」です。それによりますと、「もう一度行きたいのは北海道、行きたくないのは沖縄」という意外な結果が示されているのです。

元データはhttp://www.mlit.go.jp/common/000233469.pdfにあるが、沖縄の特徴としては、「再来訪意向」において「大変そう思う」と「思わない」の両極に票が分かれる、つまり人を選ぶということのようだ。

私が沖縄に行った時も、滞在中妙な敵意を感じて落ち着かなかった記憶がある。大和民族に対する琉球民族の視線を強く感じた。そして、日本も多民族国家なのだと思った。1972年の那覇市における自衛官の住民登録拒否、そして現在も続く琉球独立運動と中華人民共和国の影響力を思い起こさせられるくらいに緊張感があった。おそらく現地の人にもその緊張感が伝わったに違いないが、沖縄で自然体に振る舞えと言われても私には無理である。沖縄人はそんなのは少数派だというが、ソースにもよるが6~20%が琉球独立支持というのは十分に多いと思う。

「もう沖縄には行きたくない」と思った人の何割が政治的、民族的な違和感によるものかは分からないが、沖縄という土地が何割かの人に対して斥力を及ぼす存在なのは間違いないと確信している。北海道には政治的立場が違うからといってそういう緊張感を感じさせるものはない。地縁、血縁、民族の柵を強く感じさせる沖縄と、良くも悪くも個人主義的合理性を感じさせる北海道、ずいぶん地域性が違う。

追記

[防衛][歴史] 自衛官には人権がない、とする時代があった

昭和51年の防衛白書の第3章「国民と自衛隊」に次のような記述がある。曰く、

昭和47,48年に,ある市で隊員の住民登録の受付が拒否されたことがあったが,最近でも自衛隊員であることを理由に,一般の市民と異なる取り扱いを受けることがある。こうした事例は,偏見によるものであり,ごく一部の人々の行動ではあるが,隊員の基本的人権の侵害につながるもので,(中略)防衛庁では,職務上の必要から,隊員を国内の大学院等において研修させているが,受験の際その辞退を求められたり,願書が返送されたりするといった事例は,昭和39年から46年までの間に,延べ約50人に及んだ。(中略)自衛官であることを理由として高校通信課程の転入学を拒否され,あるいは大学入学後自治会学生等に1年間にわたってその通学を妨害され,現地の地方法務局に人権侵犯問題として申告した事例等がある。(中略)国民体育大会の県代表チ-ムの選手として隊員が内定したことから,その隊員の出場辞退,出場取消し又はチーム全員の不参加を招いている事例がある。

「自衛隊は憲法違反だからその組織の構成員に対して憲法で定める基本的人権を保障する必要はなく、子供を生む権利や結婚する権利はないのだからその配偶者や子弟にも人権は存在しない」と叫んで、自衛隊員やその家族を虐げるのは社会的正義だとする風潮が一部にあったのは事実である。私自身、埼玉県で「自衛隊員の子供に生まれたこと自体が憲法違反であり、お前には一切の人権はない」と同級生に言われて暮らした過去があり、防衛白書にある上記の記載は実際より抑制的であると評価したい。

昭和の後半がそういう時代であったことを忘れることはおそらく不可能である。



平成16年4月11日開設
平成17年4月17日移設
乗本 knorimoto
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