人間ドックについて

施設について

人間ドックについての質問集

はじめに

このコーナーは、読者、勤務先の受診者などからの人間ドックについての質問のうち、人間ドックを行っている施設そのものについての質問を集めたものです。

質問リスト

  1. 日帰りドックで、前日の飲酒可と書いてある施設があって、次の日の糖負荷試験で糖尿病状態と判定されてしまいました。そこは一泊ドックの受診者にもお酒を出すそうです。(1997/9/15) →問1の答え
  2. どの施設で人間ドックを受ければ良いのでしょうか?良い施設を教えてください。(1997/11/17) →問2の答え
  3. FDG-PET装置を使って人間ドックをおこなっている病院、機関を教えてください。また、遺伝子検査ドックをおこなっている病院、機関を教えてください。(1999/5/23) →問3の答え
  4. 人間ドックを一泊で受ける場合、ホテル等と提携している病院であれば、問題ないのですが、病院に宿泊するような場合、入院扱いではないと思うのですが、管理費のような自費請求をされてしまうのでしょうか? それとも、医療法の規制でそれは不可能なのでしょうか? (2000/4/16) →問4の答え
  5. 週末一泊人間ドック(土・日)がないのはなぜでしょうか? (2002/10/5) →問5の答え
  6. 胃や肺の検査結果の映像の公開をしている施設はないのでしょうか? (2003/9/15) →問6の答え

Q&A

Q1:

日帰りドックで、前日の飲酒可と書いてある施設があって、次の日の糖負荷試験で糖尿病状態と判定されてしまいました。そこは一泊ドックの受診者にもお酒を出すそうです。

A1:

その施設の考え方に疑問を呈さざるを得ません。糖負荷試験自体、相当量のブドウ糖を飲ませることにより、代謝系に負荷を与え、糖代謝にどのくらいの余裕があるかをみる検査です。ですから、初めから糖尿病状態があると分かっている人にはやっても意味が無いばかりか、危険でもあります(まさか、異常の発生率を増やして、患者を増やそうとしている訳ではないでしょうが……)。

ご質問のように、前日飲酒しておりますと、アルコールが残っていれば血糖はまだ高い状態かも知れません。あるいは、アルコールが切れて低血糖になっているかもしれません。何れにしても、かなりの高血糖や、反応性低血糖などが生じる率は高くなります。その人が糖尿病や耐糖能異常があればなおさらです。血糖以外にも、中性脂肪など、影響の出る検査は数多く、前日の飲酒は止めてください。

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Q2:

どの施設で人間ドックを受ければ良いのでしょうか?良い施設を教えてください。

A2:

受診者にとっては一番関心のあるところだと思いますが、筆者サイドでここが良い、と言うことは不可能です。筆者も他施設の内情に詳しい訳ではありませんし、自施設が一番だと思っている訳でもありません。それに、全国の実状に通じている訳でもありません。

ですが、無難な選択としては、次のようなものが考えられます。

  • 日本病院会、総合健診医学会、何らかの第三者機関(複数あり)がある水準以上と認めた施設の中から選択する
  • 余りにも安すぎるところは避けた方が無難でしょう。
    • 医師の診察が省略されているかもしれません。
    • 検査が決まりきったものしか出来ないかもしれません。
    • 人数をこなすため、検査に時間がかけられず、雑な検査をしているかもしれません。
    • 時代遅れの機器を酷使したり、古い検査法にしがみついているかもしれません。
    • 職員の士気が下がっているかもしれません。(つまらないミスが多発します)
    • 何かが犠牲になっているのは確かです。

一度受けてみないと分からないことですが、混雑しすぎているところも避けた方が良いでしょう。プロバイダと同じです。忙しいと言う字は、心が亡びると書きます。オンシーズンに暇過ぎているのも良くないです。

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Q3:

FDG-PET装置を使って人間ドックをおこなっている病院、機関を教えてください。また、遺伝子検査ドックをおこなっている病院、機関を教えてください。

A3:

PET を用いたドックについては、すでに一部の医療機関で行われています。半減期が短いポジトロン核種を使うため、サイクロトロンを所有する必要がありますが、日本では加速器の設置に関する規制が厳しいのと、場所を取るのが難点で、いまひとつ普及が難しくなっております。検査そのものは保険適用とはなっておりますが、ドック(健康診断)は自費診療ですので、まだまだ価格が高いのが実情です。世界的にはかなり普及しており、ドイツのように、加速器センターから放射性同位元素を各医療機関に配達してくれるシステムが普及すれば、と期待しているのですが。

一方、遺伝子検査にもいろいろありますが、ここでは遺伝性疾患を対象としたヒト生殖細胞/体細胞に対する遺伝子診断という意味だと解釈いたします。こちらには未解決の倫理上の問題が数多くあります。たとえば、治療法の無い病気の早期診断の是非、病気を起こす遺伝子を持っていても発病確率が低い病気の出生前診断の是非、得られた情報を他の血縁者に共有させるかどうかの問題、親子のはずが偶然血縁関係が存在しないことがわかった場合の取り扱い、就職や結婚における差別の問題、……にどう対処するかを考えてみただけでも、現状では人間ドックの検査としては問題が大きいと思います。遺伝カウンセラーのような職種も必要になるでしょう。これらを考えると、まだ実用的な段階にはありません。

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Q4:

人間ドックを一泊で受ける場合、ホテル等と提携している病院であれば、問題ないのですが、病院に宿泊するような場合、入院扱いではないと思うのですが、管理費のような自費請求をされてしまうのでしょうか? それとも、医療法の規制でそれは不可能なのでしょうか?

A4:

病院併設の一泊ドックの場合、入院扱いになります。その場合の費用の考え方は自由診療の場合と同じです。ですから、費用の中にすでに一泊分の入院料相当分が含まれております。別途請求されることはございません。

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Q5:

週末一泊人間ドック(土・日)がないのはなぜでしょうか?

A5:

確かに少ないですね。少なくとも、私の知る範囲では土曜から日曜にかけての一泊人間ドックは見当たりません。一日ドックなら結構あるのですが。

まず、日曜日に営業しても、病院の場合、意外とお客さんは来ないようです。日帰りドックを休日にやっている某巨大健診センターでも、日曜日は半分しか定員の設定がありません。土曜日も開店休業になりやすいようです。逆に金曜日は混雑が目立ちます。昔は住宅地の施設は土曜日が一番混雑したものですが……。

次に、1泊2日ドックの場合、病院の診療科と医師などの要員を共有していることが多く、この点からも日曜日にやっているところが稀になってしまいます。また、休日に働いてくれる看護師が絶対に足りません。そんなわけで、休日に開いている一泊ドックが少ないのだと思います。

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Q6:

胃や肺の検査結果の映像の公開をしている施設はないのでしょうか?

A6:

受診者本人の分であれば、どこでも開示しているはずです。ただし、お持ち帰りには対応していないかもしれません。ご本人以外の分を公開しているところはありません。プライバシーの侵害になるからです。

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