人間ドックについて

ドック受診後について

人間ドックについての質問集

はじめに

このコーナーは、読者、勤務先の受診者などからの人間ドックについてのQ&Aのうち、ドック受診後についてのものです。

質問リスト

  1. 定期的な人間ドックの間に何か家庭でチェックすべきことがありますか。(1998/6/9) →問1の答え
  2. 人間ドックを受診した結果、「要再検」「要精査」と書かれていた人がいるのですが、この二つの違いは何なんでしょうか? (2002/1/27) →問2の答え
  3. 健診結果が疾病発症はないが、基準値を外れている人(半健康人とかグレーゾーンと呼ばれる人々)への助言活動は、一次予防でしょうか、それとも二次予防でしょうか? (2002/10/20) →問3の答え
  4. レントゲン写真は自宅に持って帰ってよいのでしょうか? (2003/9/15) →問4の答え
  5. 胃カメラを受けたのですが翌日から(本日は3日目)のどの奥に違和感があり、つばを飲むと痛むのですが受診病院に行くべきか、時間経緯で直るか迷っております。(2004/4/4) →問5の答え
  6. 人間ドックで「要精密検査」の項目があったので二次検査を受診しました。その結果、さらに検査をしなければいけないところが見つかり、3回目の検査をすることになりました。担当医は次も検査目的だと言っていたのですが、二次検査の結果表には「要治療」と書いてありました。検査目的なのに「治療」とはどういうことなのでしょうか? (2006/2/12) →問6の答え

Q&A

Q1:

定期的な人間ドックの間に何か家庭でチェックすべきことがありますか。

A1:

その人個人の条件でかなり変わってきます。特定の異常があって、その人個人の事情にあった注意点が何かしら存在するのが普通ですから、具体的には個々に考えることになります。定期的な血圧測定を例に取ってみても、ある人には必要であっても、ある人には好ましくないかも知れません。実際には、血圧の治療を行っているか、ストレスレベルが高く、体調に不安があるといった人が対象になるのでしょう。逆に、自分で血圧を測ると不安定になってしまう(心理的に測定値が気になってしまうため)人さえいます。

結局、誰にでもチェックした方が良いとお勧めできるのは、特定の機器を使わないで出来るものが中心になると思います。

その例としては、

  1. 自分の体調そのもの
  2. 体重の変化、体脂肪率の変化
  3. 食事、運動、睡眠、仕事、勉強、遊びのバランス
  4. 運動習慣(週あたりの運動回数と最高脈拍数、その持続時間)
  5. 喫煙するかどうか
  6. 生活に張りがあるか、ストレスレベルは適正か
  7. 尿や便の色、形の変化
  8. その他の自覚症状

と言ったものでしょう。

場合によっては、気にしすぎるとかえって調子が悪くなることもあり、あまり複雑なシステムが必要なものもどうかと思います。血圧計でさえ難しくて使えないと言う人も確かに存在します。ですから、ポピュラーな自己測定器具である血圧計をあえてリストに入れませんでした。

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Q2:

人間ドックを受診した結果、「要再検」「要精査」と書かれていた人がいるのですが、この二つの違いは何なんでしょうか?

A2:

実務上は大きな差が無い場合も多いのですが、

要再検
次回の受診前(12ヶ月以内)に同じ検査を繰り返して経過を見る場合。
要精査
この検査ではなく、異なる検査を行って異常の有無や程度を判断する必要があると思われる場合(例:胃X線写真に対し、内視鏡検査を行う場合)。

この定義で支障は無いと思います。

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Q3:

健診結果が疾病発症はないが、基準値を外れている人(半健康人とかグレーゾーンと呼ばれる人々)への助言活動は、一次予防でしょうか、それとも二次予防でしょうか?

A3:

難しい問題です。高脂血症などの場合、高脂血症自身は発症しているので、生活指導は高脂血症に対しては二次予防ですが、高脂血症は虚血性心疾患や脳血管障害の危険因子ですから、これらの疾患から見れば一次予防です。目的が何なのかで評価が変わるので、こういう場合、1.5次予防と言うこともあります。

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Q4:

レントゲン写真は自宅に持って帰ってよいのでしょうか?

A4:

健診の場合でも医療法に定められた保管義務を準用しますので、原本は貰えないと思います。原寸大のコピーまたはデジタルデータでしたら、施設によってはお持ち帰りできます。ただし、有料の場合があります。

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Q5:

胃カメラを受けたのですが翌日から(本日は3日目)のどの奥に違和感があり、つばを飲むと痛むのですが受診病院に行くべきか、時間経緯で直るか迷っております。

A5:

内視鏡検査でのどの粘膜に傷がついてしまい、後で痛くなることはありますが、すでに3日間経過していますから、ちょっと長く症状が続きすぎています。軽快してきているのなら良いのですが、そうでなければ傷ついた粘膜から菌が入って二次感染を起こしたのかもしれません。症状が変わらないか、悪化してきているのなら耳鼻科を受診してください。受診した施設に連絡すれば手配してもらえると思います。

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Q6:

人間ドックで「要精密検査」の項目があったので二次検査を受診しました。その結果、さらに検査をしなければいけないところが見つかり、3回目の検査をすることになりました。担当医は次も検査目的だと言っていたのですが、二次検査の結果表には「要治療」と書いてありました。検査目的なのに「治療」とはどういうことなのでしょうか?

A6:

二次検査が健保または会社負担になる場合であっても、3回目からは保険診療に切り替えるのが通例となっています。健保の立場では、保険診療であれば治療目的であろうが検査目的であろうが同じですので、3回目の受診が検査目的であっても、医療機関は二次検査の判定を「要治療」とするよう求められます。実際の受診経過が分からないのであくまで推測ですが、病院としてはそのような健保を想定して、保険診療になるから要治療と言ったのではないでしょうか。

しかし、受診者にとっては分かりにくいことこの上ない話です。そこで、2回目の検査で確定診断がつかず3回目の検査が必要な場合は、「要医療」とすることになっています。それでも分かりやすいとは言えませんので、私どもではそのような場合、「3回目の検査からは保険診療になります。」と説明しております。

以上、「要治療」というのが「要(保険)診療」というのと同義の場合があるのでこのように推測いたしましたが、間違っておりましたらお許しください。もしかすると本当に治療行為が含まれるのかもしれませんので、あくまでも私の推測になります。

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