人間ドックについて

前日の残業は程々に

疲れたままドックを受けるのは危険です

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最近、ますます仕事が忙しい方が増えてきたようです。お疲れ様です。

昔からこういう人はいましたが、最近増えてきたのが、ドックに入るために仕事を片づけようと、前日まで猛烈に残業して、ドックに入った頃には疲労困憊し、血圧が猛烈に高くなっている方です。

人間ドックに休養しにお入りになる方は昔からいらっしゃいましたが、今年は特に製造業、情報産業、学校教師で目に付きます。人間ドックにいる間しか休養できない、とおっしゃるのです。

休養のためにドックにお入りになるのはいいのですが、そのために無理をしないでください。別のところで述べたのですが、ドックの検査は結構体に負担をかけるものもあります。普通の人には何でもない負担でも、疲れた体にはきついものもあります。具体的には、非常に悪化した高血圧、上部消化管造影検査(バリウム使用)の検査台からの転落、採血時の迷走神経反射による失神などの事例がありました。

どうか、健康評価のための人間ドックで、トラブルを起こして健康を損ねたり、事故を起こしたりしないためにも、前日に無理な残業をしたりしない様、気を付けてお入りください。あまりひどく疲れた人には、検査をご遠慮いただくこともございます。